Diary 春画アレコレ

美術品を買うすゝめ

ども、365日春画を見る春画―ルです。

先日ご縁があり我が家に浮世絵がやって来た。

記念撮影。すげえ顔

全点数71点

写真は無事にが届き、中身の数や状態を確認し記念撮影したところ。

「ああ、我が家にようこそ、春画ちゃんたち。何百年間といろんなひとたちの手に渡り、ここを終着駅に選んでくれてありがとう」

そんな気持ちに高揚し、胸躍った。

私自身、そんなに資金が潤沢なわけでもなく生活に直結しないものへ投資をすることへの抵抗感もあったのよ。

「春画は好きだけど、わたしは本物を買うことはないかな。食べられないし。」とぼんやり思ってた1年前。

前の私に言ってやりたい「お前は来年ためらいなく絵を買う」と笑

今回は私が春画を買うまでと、その後の保存方法までを書いてみた。

自分の好きなものを買う豊かさなどが伝わればいいな。

春画が買える場所

もし本物を見て購入したいのであれば東京都神保町の「原書房」様や「大屋書房」様などがあるようだ。

神保町は様々な和本や浮世絵があり、眺めているだけでも江戸や明治にタイムスリップしたような感覚になる。

地方にお住まいで、わざわざ都内まで行けない方はインターネットで購入することも可能だ。上記の原書房様や大屋書房様もオンラインで購入できるお品もあるよう。

わたしが今回購入した春画は上記のサイトや店ではなく「ヤフオク

「え?ヤフオクって絵も売ってるの?」

ええ、売っています。わたしも知らなかった。

実際に手に取って購入することができないので不安面もある。わたしは浮世絵に詳しい友人からホンモノということを確認してから購入した。

ネットのオークションで買った到着した春画ちゃんたち

オークションのコツとしてはオークション終了の数分前に入札していくことらしい。
(知らんかった)

わたしが購入を検討していた豆版春画71点はオークション終了12時間前くらいは9,800円ほどだった。

オークション終了予定時刻は22:03でありヤフオクをしたことない&せっかちなわたしはいきなり9,800円から10万円入札した。

はい、友人に怒られました笑 「は?!なにやってんの?!」って。えへ。

入札のタイミングで数万の金額が変わってくるなんて知らないわたしは12時間前に大金を入札した。

おそらくこの作品を狙っていた方たちは「やばいやつ来た」と思ったであろう。

そのあと数百件の入札歴のある方とプチ春画争奪戦がありその日の朝9時には最高入札者になれた。

その後、夜になるまで心臓に悪かった。何回もアプリを開き、金額が変わっていないか確認しまくった。

その後、入札額は動くことはなく無事オークションは終了した。

今回は豆版や小判と呼ばれる小さめの春画を購入したのだが、出品写真から絵師の特定がしにくいことから業者が購入しなかったのかもしれない。

すごくラッキーだった。

その後春画たちは無事自宅に届いた。

今回入手した一部をチラリとご紹介。

豆版 相撲に見立てたか、二本指での挿入

豆版 艶姿 両面鏡 娘と男

縦30センチほどの大きめの春画。

やはり図録だと金銀摺りやきめ出し(エンボス加工で紙が凹凸になる)がわかりにくいうえ、

美術館では展示方法では斜めからみたり紙の厚みや浮世絵の裏面を見ることができない。

「わたしのコレクション」だからこそ至近距離でみれる、いつでも見れるという喜びがある。

日常に「自分の気持ちが高揚する、癒される作品がある」ことは豊かなことだ。

浮世絵の保存方法

浮世絵の扱いはド素人なのだが、どうやら浮世絵は紫外線や室温や湿度の変化に弱いということを聞いた。

なので保存するときは絵は一枚ずつ奉書(和紙)に丁寧に包む。

そして直射日光にあたらない涼しい場所で防虫剤と除湿剤とともに保管すると劣化する速度を遅らせられるようだ。

それからたまに作品に風を通してあげ、状態を確認してあげましょう。

あと、浮世絵の色はとても繊細で褪色しやすい。長期間額縁に飾ることは避けてあげるのがベスト。

ちなみに都内で豆版春画を購入すると相場は6,000円くらいらしい。

オークションのメリットとしては、相場より安く買える可能性があるところ。

手に入る価格帯なので絵師にこだわらず、「これ好きだな」と思う作品に出会えばそれはタイミングだし購入を検討してみたはいかがだろうか。

興味深い作品も多くあるので引き続き紹介していきますね^^

ご婚礼の春画。屛風の近くにあるのは島台や蓬莱と呼ばれるハレの日に飾るもの。

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