Diary おでかけ

まむしの黒焼きのはなし

都会を生きる女たちはビーガンじゃやってけないんだ、

動物性の栄養をとれ!

肌の再生を促すものを!

髪にハリが出るものを!

これから湿度も高くなり、日光を浴びることも多くなる。

そんなゆらぎ肌が気になる女子にこそ食べてもらいたいのは「黒焼き」だ。(嘘)

黒焼きは室町時代に広がり江戸時代には日本独自の広がりを見せた。

あの黒色は炭化したのではなく土器の中で蒸し焼きにすることであのような黒色になるそうだ。

民間療法として親しまれていた黒焼きだが、摂取しやすいサプリメントなどもあり、だんだん黒焼きの需要も減ってきた。

黒焼きを別件であてもなく探していたら、外神田に「伊藤黒焼」という店舗があるという情報を聞きつけ行ってみた。

末広町駅を出て歩いて数分ほどにある「伊藤黒焼」さん。店の前を歩く人々は外観に目をやるが、みな足を止めずに早歩きで去っていく。

外観。「糖尿のかた、お気軽にお入りください」の張り紙と黒焼き

ガラガラと引き戸を開けると中には大きめの瓶が5つほどならんでいる。

「さっき電話くれた方ですかね?」と、店主様が穏やかに対応してくれた。

お目当てはマムシの黒焼き一択。店頭には並んでなかったが在庫を出してくれた。

店頭に並んでいた商品は、赤トンボ、馬歯、茄子のヘタ、カタツムリ等など。

狐の舌があれば欲しかったのだがなかった。ざんねん。

マムシの黒焼きは50グラム4,000円でした。品物を入れてくれた商品の袋が個人的に好みでした。

表面
裏面

気になる中身を開封

マムシの黒焼きの見た目は「黒豆きなこ」。

たまに見えるぷつぷつ。黒豆きなこ。

細やかなパウダー状になっていて、ヨーグルトに混ぜたり牛乳に溶いて「きな粉入れた」と言えばわからないだろう。

毎日朝夕耳かき程度の小さなスプーンで2杯食べる。

Twitterで黒焼きについてつぶやいてみると、おばあちゃんが食べてたことや、おねしょを治すために黒焼き屋に連れてかれたというコメントをもらった。

さすが民間療法。みんなの生活に浸透していたんだね。

これで都会を生きる私もエネルギッシュにマルチタスクこなせるだろうか。

などと考えながら明日着る服を考えつつ床につくのであった。

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