Diary 春画アレコレ

【自由研究】 江戸時代のラブローション制作レポ

もはや私のライフワークともいえる「いちぶのり」制作。

「いちぶのり」とは、ざっくり説明すると江戸時代に使われていた男色家が使う潤滑剤

これを使用して当時は挿入時の痛みをやわらげていたんですねえ。

原材料は何?今のローションと違うの?など想像もできないと思います。

ということで、これをつくりに至った経緯やその作り方を教えます!ぜったい作らないだろうけど教えます!

春画―ルの自由研究ラブローション再現レポ

はじめに "いちぶのり" について

最初は動画をみてもらおう

いちぶのりは江戸時代に色事をするときに使われていた潤滑剤

形状は様々であったと思います。潤滑剤は「通和散(つうわさん)」という呼ばれ方もしており、当時のレシピも残っています。

渓斎英泉の書いた書物《枕文庫》を読んで見ると「通和散は、かげま子供屋にて自製する」とある。

かげま

何やら聞きなれない言葉。

参考

陰間(かげま)

元来は歌舞伎に出演する子ども役者のうち、まだ舞台に出ぬ者をいったが、のちには、

男色を売る少年についての総称となる。客筋は、初期は男、中期以降は女が優勢だった。

<引用:池田書店 白倉敬彦著「春画読本」>

遊郭の屋敷で女性たちが身売りされ、売春が行われていたことは知っている人も多いと思いますが、男色にも長い歴史がございます。

見習いの稚児のプリプリの尻を狙う坊主

 

つくりかた

いちぶのりの作り方は簡単なうえに、すべて食べられるもので作られています。

《枕文庫》の材料ですと一年分くらいできそうなうえに完成に数日かかりそうなので、わたしが改良に改良を重ねたオリジナルの分量で記録します。(それでも大量にできる)

材料 (100人分)

ふのり  ひとつかみ

卵白   たまご1個分

葛粉   大さじ2杯

水    600 ml

かの有名な「〇ぺローション」も海藻が原料らしいですね。滑りをよくする材料といえば海藻なのか。

step
1
ふのりを水でふやかす

海藻が水を吸い、ふやけたらザルに取り、水を切る。

鍋に600mlの水を入れる。

水が沸騰したら、ふやかしたふのりを投入する。海藻がなかなかくさいので換気は必要 笑

25分ほど中火~弱火で煮詰める。すると海藻からとろみが出てくる。

とろみが目でわかるくらいになったらザルにとる。

必要なのは煮詰めた液体だよ!海藻は酢醤油などで食べてね!

step
2
白身をサラサラになるまで箸でとき、葛大さじ2杯投入

たまごの白身のみ用意し、箸でサラサラになるまでよく溶き、そこへ葛粉大さじ2杯を入れる。

そして煮詰めたふのりの煮汁と卵白と葛粉を混ぜた液体がこちら

 

step
3
卵白と葛粉を混ぜた液へ ふのりの煮汁大さじ5杯いれる

ふのりの煮汁と卵白と葛粉の液を混ぜると上の写真のようになる。

これで、いちぶのりの液体が完成です。

さあ、次は和紙に塗っていきましょう!

step
4
完成した液を和紙へ薄く塗る

刷毛につける液はよくばらず、和紙に薄く塗りつけていく。

薄く塗り広げるたびにドライヤーで乾かす。

この作業を10回ほど繰り返していくと、液が乾きにくくなってくる。だけどそこはしっかり乾かし塗り重ねましょう。

10回ほど塗り、乾かすと和紙はパリパリになる。和紙に無駄な部分がでないよう端まできれいに塗ったほうが良いです。

step
はさみで3mm幅にカットしよう

いちぶの幅が3mm幅なので「いちぶのり」と聞いたことがあるが、一分銀サイズだから「いちぶのり」というのも聞いたことがある。

できあがりはもうすぐだ!ハサミで見栄え良くなるよう均等にカットしよう!

か・・か・・完成!!!

できたー!!!

このいちぶのりの使い方は、いちぶのりを数個口に入れて、のりをこそげ落とすように口の中で唾液と混ぜる。

そして唾液とともに穴へ塗り付ける。

以前ツイッターにいちぶのりを掲載したときは「チータラみたい」というコメントが来ていました笑

舐めたときの味は甘いと聞いたのだが、ほんのーーーり葛の甘みを感じるかな?くらいであり、正直なとこ無味無臭。

ヌメリは糸を引くようなものではなく、ヌメヌメするかな?くらいでした。これは唾液の粘性に頼るところが大きいのではないでしょうか笑

歌川国芳《吾妻文庫》1838年頃

上の絵では男が手に唾液をつけ、挿入しやすいようにしている。この口に手を当てるしぐさのシーンはけっこう春画で見かけます。

鈴木春信《風流艶色真似ゑもん》1770年

こんなかんじで陰間は客をとり、肛交のたびにいちぶのりにお世話になっていたのだね。

春画を視覚のみで楽しむのではなく、「触覚」「味覚」「嗅覚」でも楽しめるのは新しい体験です。

画像:国際日本文化研究センター

 

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