(「ひっ!高い本が破れてるっっ!」と悲鳴あげられた写真 ↑↑↑ )
「春画のこともっと知りたくて、何かおすすめの本ありますか?」
「入門から勉強してみたくて」
「色彩が美しい春画をみたいのですが」
SNS上でフォロワーの方から時折ご本についての質問をいただくことがある。
わたしもそうだったが、先ず春画について知りたいと思ったときにどれを買うか迷う迷う。
ちなみに春画の本を買うならGINZA SIXに店舗がある銀座 蔦屋書店さんをおススメする。
浮世絵コーナーとは別に春画のコーナーがあり、豪華本(装丁や印刷にこだわった金額が高めの本)もそろっている。
しかし地方の方はわざわざ見に行くこともできないと思うのでAmazonで購入可能なものをピックアップしてみた。
需要別にしてみたので参考にして欲しい。
ちな、おススメするにあたり私が心がけていることは
春画がカラーであること
せっかく見るのにモノクロ印刷だと知識面の吸収に偏り、はじめて春画を触れる方にはハードルあがるので。
ということでわたしの個人的な感想とともに読んでね!
春画の成り立ちや浮世絵の技術、絵師ごとにまとまった持ち運べる本が欲しい。
わたしが最初に買った春画のご本。
一年半前まで浮世絵は全て肉筆で描かれていると思っていたレベルだった私。
「浮世絵とは何か」や木版画の技法について触れているので実際に美術館に浮世絵を観に行くときの参考にもなる。
しかも絵師ごとの絵の特徴や代表作品の説明もあり、今でも調べ物があれば読み返すご本。
文庫本サイズだから小さいカバンでも持ち運べる大きさなのもポイント。
あと、ページどこからでも読み進められるようにまとめられてるのが個人的にはありがたい。
とにかく絵師にこだわらず膨大な種類と量を見まくりたい
わたしは一応、人より春画を見てきているつもりではあるのだけど
たいてい使用される春画は錦絵といわれる多色摺りの豪華絢爛な絵であり、冊数見ていくと「この絵、他の本でも見た」が多くなる。
この本に掲載されている春画は全てオフェル・シャガン様の所蔵であり無名の絵師の面白い春画から有名絵師の春画まで幅広いジャンル別に春画が掲載されている。
下の「Japanese erotic art」も少々お値段はりますが「ニッポン春画百科」の上下二冊分くらいの掲載量です。
絵師たちは絵を売るために様々の趣向を凝らした題材で色を描き、その絵師たちの「売りたい」の気持ちがあるからこその笑える絵もある。
その気持ちは無名の絵師も同じだと思う。シャガン様の秀逸なコレクションが惜しみなく観られる贅沢な一冊。
気になる絵師がいて、その人の作品をたくさんみたい
「国芳の浮世絵は好きだけど、どんな春画描くのかな」
なんて人には特集の本がよいかも。背景の書き入れの翻訳もあり絵の印刷も大きいので絵に描かれている小道具や着物の柄の緻密さに感動してしまうかもしれない。
別冊太陽では絵師の画業などの記事もあり、読みごたえもある。知的好奇心を刺激してくれること間違いなし!
錦絵などの豪華な浮世絵をみたい
鈴木春信、鳥居清長、渓斎英泉などなど幅広い絵師たちの豪華な錦絵をみるならこの一冊!
錦絵とは木版画で何色もの色を使用し、グラデーションや紙に凹凸を施すなどの技術を使用した職人の技術が光る絵のこと。
春画はこの錦絵の技法により色を艶やかに表現していて、目がくらむような色の深い世界へ導かれ、ため息が出るかもしれない。
ネットで春画をみたい
「本買うまでじゃなくてもネットで観たいな」という方は是非わたしのSNSを見ていただいて(笑)
半分冗談はさておき、もちろんインターネットでも観られる。
申請が必要だが、国際日本文化研究センターでも閲覧が可能だ。
これを機に素敵な春画ライフを送ってほしいし、美術館で春画を観に行ったら更に鑑賞が深まることでしょう!