実家から桃が届いた。
冷蔵庫に3個入れて冷やしておき、数時間してからひとつだけ取り出した。
包丁を洗うのがめんどくさくて、流しのところに立ち手で皮をむくことにした。
小さいころから桃が好きだったのだが、皮をむくのが面倒だった母は流しに椅子を運び、
そこへわたしを立たせ、桃の露で床を汚さないように流しに顔を出してそのままかぶりつくようにと言っていた。
だから今でも桃を切るのがめんどうなときか流しに顔を出し汁が床にたれないようにかぶりついている。
だからその日も流しで食べようと、指で桃の皮を少しだけむいた。
「あ、春画と記念撮影しよう」
なぜかそう思い、桃色にあいそうな春画を選び白いふわふわのシーツに桃とならべた。
肌が恋しくて甘えるオトコ。
こんな上目遣い、誰におしえてもらったの?
そんな顔したら、甘やかせてもらえるっておぼえたの?とか、すこしいじわる言いたくなる顔をする。
足で絶妙に隠れたオンナのアソコはオトコの手でどのようになっているのだろうか。
英泉さん、いい絵を描いてくれてありがとう。