年別アーカイブ:2019年

Diary 春画アレコレ

江戸時代の見世物カルチャーはやっぱり春画になる①舶来動物編

江戸時代の見世物ってなにしてたの? 見世物とは、いわゆる当時のエンタメである。 珍しいモノや芸をみる。それは子供から大人まで楽しめるものもあれば、男の娯楽的なものもある。 見世物の起源は不詳だが、1660年頃にはすでに見世物は存在したそう。 見世物が盛んに行われたのは浅草と両国の二か所であり、このほかに上野山下、芝、深川、また堺町や葺屋町でも興行が行われた。 エリアの共通として、そこには寺社地があったことだ。 寺社地とその周辺は見世物の主要な興行地であったようだ。 このように見世物は「門前」と結びついてお ...

Diary おでかけ

春画の常設もある箱根の岡田美術館は一日じゃ観きれねえ!

岡田美術館に常設されてある春画が肉筆で、すごく美しいと聞いていた。 岡田美術館は箱根にあり、小田原駅からバスで40分ほどのところにある。 とうとう念願かなって弾丸日帰りで美術館を堪能してきたので紹介。 アクセスは新宿駅から湘南新宿ラインでおよそ75分で小田原駅へ到着。そこからバスで小涌園に行く。 小田原駅までは電車で1,490円くらいだ。美術館までのバスも1,000円もかからないので東京から箱根までは意外と安い。 来たぜ!ヒャハー! 岡田美術館ってどんな美術館? かなり敷地面積が広く、大きな庭やレストラン ...

Diary おでかけ

すみだ北斎美術館のワークショップがおもしろすぎる

以前に国際日本文化研究センター名誉教授の早川聞多先生にくずし字の学習方法を伺ったときに、 先生ご本人が当時に使用していた練習帳を見せてくださった。 そのとき使用していた練習帳が手作りの和装本だった。 それ以来、ちょっと良い文具店等で和装本の様をしたノート等を見るたびに「わたしもいつか作りたいな」と思っていた。 和装本ってなに? 日本の伝統的な製本によって製作された書籍のこと。 大きさや綴じ方(とじかた)で種類は様々。 代表的なものをいくつかご紹介すると、 絵師不詳【袋法師絵詞】 1788年頃 月岡雪鼎【婚 ...

Diary 春画アレコレ

「なんで春画すきなの?」って100回くらい聞かれるから冷静に考える

最近ありがたいことに「春画―ル」としてイベントや紹介などでひとに会うことが多いのだが、毎回聞かれる。 「そもそもなんで春画好きなんですか?」 ええ、そりゃ疑問だよね。世の中にはコンテンツが溢れ、時間とお金があれば何でも経験できる時代。楽しいことは山ほどある。 なのに浮世絵の、そのなかでも「春画」。 好きな理由聞かれても「芸術もあり、当時のひとびとが生き生きとしてて・・・」 とか曖昧に答えてたけど内心「ちがう、そんなもんじゃない」と感じていた。 "つながる"ということ 深く暗い情の海に沈んでいくような。背景 ...

Diary 春画アレコレ

【自由研究】 江戸時代のラブローション制作レポ

もはや私のライフワークともいえる「いちぶのり」制作。 「いちぶのり」とは、ざっくり説明すると江戸時代に使われていた男色家が使う潤滑剤 これを使用して当時は挿入時の痛みをやわらげていたんですねえ。 原材料は何?今のローションと違うの?など想像もできないと思います。 ということで、これをつくりに至った経緯やその作り方を教えます!ぜったい作らないだろうけど教えます! 春画―ルの自由研究ラブローション再現レポ はじめに "いちぶのり" について 最初は動画をみてもらおう いちぶのりは江戸時代に色事をするときに使わ ...

Diary おでかけ

浮世絵 摺り実演って見たことある?

浮世絵が庶民にも広まり、現在も全国各地の美術館で浮世絵が見られるのは木版技術が普及したことが大きい。 春画に興味を持つ前は美術に関して興味がなく、春画は全部 肉筆画(人の手で彩色までしあげる絵)だと思っていた。無知 of the 無知! 何色もの色を重ね出来上がる浮世絵は「絵を描く絵師」「木に絵を掘りつける彫師」「彫りつけた板に色をのせ紙に摺る摺師(すりし)」により完成させていく。 アダチ伝統木版画技術保存財団様にて定期的に版画摺り実演会が行われていると知り、今回その摺りを生で見られることになった。 財団 ...

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