オンナのアソコが見たいという衝動と見世物
江戸期には性的な様々な見世物興行が行われていました。 しかしながらその記録を資料より辿ろうとすると、思いのほか纏まった情報が少なく、 様々な書籍などの媒体から探し、細々と記録をかき集めるほかありませんでした。 この記事では江戸~明治期の性の見世物興行に焦点当ててきます。 各地で行われた「やれ吹けそれ吹け」とは? 絵師不詳『花いかだ』立命館アートリサーチセンター アイキャッチ画像同じく三味線の囃子とともに披露する見世物 性的な見世物として広く知られているものに「やれ吹けそれ吹け」という見世物があります。 ...
江戸時代の見世物カルチャーはやっぱり春画になる②オンナのアソコ編
意外と資料が無いっていう文句 前回の日本の見世物カルチャーでは舶来動物について春画とともに紹介した。(この記事) 今回は男が喜ぶ女のアソコの見世物小屋だ。 個人的にも性に関する見世物にどのようなものがあったのか興味があった。 調査のため広尾にある東京都立中央図書館に行った。国内でも大きめの図書館ということで、そりゃあ見世物小屋の資料もわんさかあってウホホーイかと思いきや甘かった。 生人形や駕籠細工などの資料はあれど、性に関する見世物の資料があまりなかった。 そんな状況の中頼りになったのが明治44年刊行の宮 ...
江戸時代の見世物カルチャーはやっぱり春画になる①舶来動物編
江戸時代の見世物ってなにしてたの? 見世物とは、いわゆる当時のエンタメである。 珍しいモノや芸をみる。それは子供から大人まで楽しめるものもあれば、男の娯楽的なものもある。 見世物の起源は不詳だが、1660年頃にはすでに見世物は存在したそう。 見世物が盛んに行われたのは浅草と両国の二か所であり、このほかに上野山下、芝、深川、また堺町や葺屋町でも興行が行われた。 エリアの共通として、そこには寺社地があったことだ。 寺社地とその周辺は見世物の主要な興行地であったようだ。 このように見世物は「門前」と結びついてお ...