2018年より春画の発信をゆるゆる開始
春画との出会いは、学生時代に葛飾北斎の《蛸と海女》を見たのが最初。
性は万物を創造するおめでたいもの、性と笑いの密接な関係、相手を思いやる気持ちが春画に込められていることを知る。
が、途中でよく言われる江戸の「おおらかな性」や艶本の性のファンタジーと当時の往来物の乖離に面白さと疑問を覚える。
現在は春画や性典物(性のハウツー本)を中心に、現代からの視点で考える性の記号化とファンタジーについて考え、モノ書いてます。
2018年1月より”春画―ル”として活動をスタート。コンセプトは共感性を重視する「現代人が見る春画」
2018年より「艶声春画」イベントで春画にまつわるトークを行う
2018年8月 AbemaGOLD「ひとりと佳代子と気になるお嬢」出演
2018年8月 女性限定いちぶのり作成ワークショップ開催
2018年9月 春画復刻プロジェクト「nuranura展 おしえて!春画センセイ」にて司会を勤める
2019年7月より 恋愛メディアコラムAMにて春画と現代の性にまつわるコラムを連載中
その他雑誌等で春画や江戸の性文化にまつわるアレコレについて執筆しています。
好きな絵師は渓斎英泉、好きな作品は袖の巻
春画をたくさん見るようになりだして最初に好きになった絵師は渓斎英泉だった。
女のその鋭く色香漂う目や口元は美しい。
そして【枕文庫】という指南書の情報量にも驚いた。絵師としての才能だけでなく、その学への熱心さにより西洋の医学書や中国の房中書を参考にした性の指南書も書いたのだ。
そして鳥居清長【袖の巻】は横長い紙にトリミングされた男女の営みが描かれている。特にこの岩田帯をした奥さんとその旦那さんの幸福感がすき。
下図にある交合を終えたふたりの幸せな表情もすき。
絵を見るだけでは終わらない。江戸の性具づくりも
ワークショップで江戸時代に使われていたラブローションをつくることもあります!それが下の動画!
唾液で潤滑させることもあったけど、このように乾燥携帯して持ち運ぶこともあったみたい。
つくりかたはコチラの記事
江戸から明治にかけての猥褻文化史についても
春画を発信するにつれ疑問になってきたこと。
それは「性に関する発言を公にすることへの後ろめたさ」
「おなかへった」「眠りたい」はよくて「えっちしたい」は何故だめなのだろう。
日本で起きた性にまつわる事件や文化についても発信していきたい。
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